みなさんの手首にもApple Watch、来ましたか？　私の手首には発売日に巻かれ、その後2日ほど使ってみているところです。世の中では在庫が無くて手に入れることができなかった方が多くいたようで、実際のところ私も本当は「Apple Watch 42mmリンクブレスレット」モデルが欲しかったのですが、どうしても発売日に手に入らなさそうだったので、「Apple Watch 42mmミラネーゼループ」モデルにしました。後でバンドは交換できるという目論見です。

箱を開けたときのワクワク感はさすがにAppleらしく、「ミラネーゼループ」モデルは金属なのに布のような滑らかさがあり、フィッティングも磁石で自由自在ととても快適な着け心地でした。その後も特に違和感なく使っています。バッテリーも思っていたほど減りが早いという印象はありませんが、どうしても寝るときには充電しておかなければいけないことを考えると、睡眠についてはUP24 by Jawboneを使い続ける必要があるのは再確認しました。元々、時計を着けて就寝するというのは、その大きさから考えてもあまり現実的ではなかったので、引き続きライフログにはUP24 by Jawboneを使うことにします。

さて、まだたった2日間しか使っていないのでApple Watchのことを分かったというにはあまりにも短い期間だとは分かった上で、たくさんの人に聞かれるApple Watch用アクセサリーについて、一度、今の段階においての考えを書いてみたいと思います。

これまでずっと、iPodから始まりiPhone、iPadなどAppleのモバイル端末に関して、発売と共にさまざまなアクセサリーを用意してきたことから、たくさんの方にApple Watch用も作らないのかと聞かれます。

しかし、少なくとも現状すぐにApple Watch用のアクセサリーを発売する予定はありません。これは、Apple Watchに対してどんなアクセサリーが必要なのか、使ってみなければよくわからないというのが正直なところだからです。これまでも、ビジネスだからアクセサリーを作っていたというよりは、こういうのが欲しい、こういうのを欲しい人がいるという予測を元に製品作りをしてきました。

今思い返せば、iPodのアクセサリーを作っていたときには音楽プレーヤーだったために、たまにしか取り出さないということを前提にケースを作っていましたし、当初はタッチパネルではなかったので液晶保護フィルムにも「指滑りの良さ」のような要素は必要ありませんでした。iPhoneが登場してからは、ライフスタイルの中心として常に操作するようなスタイルに対しての機能性や使い勝手を考えた製品を作ってきました。iPadについては、その延長線上として、おおよそのライフスタイルの中での役割が分かっていたので、そこに対してもある程度の回答は用意できたと思います。

しかしながら今回は、まったく新しいカテゴリーの製品で、自分でもその使っているシーンを想像できない中で、アクセサリーを作るのはあまりモチベーションが湧かなかったということが大きな理由です。なにか、欲しい、作りたいという衝動が湧いてこなかったのです。

普通に考えれば、保護フィルムやケース、交換バンドなどが思いつくのでしょうが、本当にそれらが必要なのでしょうか。これまでの長年続いている時計に当てはめてみると、「時計 アクセサリー」で検索して出てくる結果のほとんどは自動巻時計の巻き取り機とメンテナンス器具、置いておくためのスタンド、それと一部交換用バンドです。時計にケースをしている人を私は過去に見たこともありませんし、保護フィルムもありません。

これまでの時計と違うところは、頻繁に触るので指紋が目立つとか、指滑りを良くしたいという要望が少しはあるかもしれません。しかし、今のところ、私にとってはまったく必要ないものです。Apple WatchはEditionを除けば、時計としては高級というほどの価格帯ではありません。それを保護する必要があるのかどうなのか、まだ私に答えが浮かんできていません。

その意味では、今のところ欲しいなと思うのは充電系とスタンド周りでしょうか。それも他社からいくつか出て来ているものと似たようなものになりますし、いまのところ発表されているような製品とどうようのものは企画として上がっていますが、そこの何かしらの「プラス」がなければSimplismとして作る必要があるのかどうか。

これからもう少しの間使ってみて、もっとライフスタイルの中に溶け込んだときに、もっと新しいアイディアが生まれるかもしれません。その時になったら、自信満々にご案内するかもしれません。その時まで、乞うご期待。